4日目
7:00起床
すっきり目覚める。血圧も低くない。
7:45朝食
復食1回目。
野菜スープ、パン、スライスチーズ、ピーナッツペースト、淡路ヨーグルト。
久しぶりの固形物。野菜は小さく切ってあるが、よく噛んで食べよう。パンはほんのり甘くて美味しい。でも、どれもなかなか喉を通らない。美味しいんだけど。ヨーグルトの乳臭さが気になる。普段なら気にならないかもしれない。そして、普段ほとんど汗をかかないのに、食べながら汗が出る。
完食できずお盆を返したら、栄養士さんに『最低限のカロリーなので頑張って食べてくださいね』と言われてしまった。
こんな少量を完食するのが必死!誰だ、これは。私じゃないみたい。
結局、食堂に最後まで残ってなんとか完食。わー、お腹がグルグル、物凄く動いている。そして物凄く眠い。横になろう。身体が重い。
40分ほどぐっすり昼寝。
11:30昼食
豪華!ゆっくり時間をかけて、よく噛んで味わう。
淡路の食材がちゃんと使われてるところが嬉しい。
薄味なので素材の味と歯応えが本当によくわかる。いつも早食いなのが恥ずかしくなる。食材に、生命に失礼だ。たまにベジタリアンになろうかとふと頭をよぎることがある。でも、たぶんよっぽどのことがないと難しいだろうなとも思う。いま出来ることは、ちゃんと感謝の気持ちを持って慈しむようにいただかなければ、ということ。
これだけの少量の食事を、まるまる30分かけて食べた。普段の私なら五分かも。
ガリガリに痩せてて、少食な友人がいる。彼女はしつこいくらいによく噛んで食べる。そして時間がかかる。すぐお腹いっぱいになる。
あるとき『なぜ食べないといけないのかわからない』と言っていて、私は全く理解が出来なかった。今日の私なら、ほんの少しだけ理解できるかも。
よくよく噛まないと、喉を通っていかない。ふたくちくらいで、あれ?満腹?と感じる。これは初体験。
カロリーはこれだけしかないらしい。
12:30
笹田医師の講義を受ける。
印象的なことばをいくつか。
・行き詰まるということは、その人が行き詰まるのではなく、性格が行き詰まるということ。性格を学ぶチャンスにしてください。
・道場の水も食材もごく普通のものをあえて使っています。特別なものを使うと、それによって良くなったと思いがちだから。そして帰宅してからも真似しやすいように。
他にもいくつも。あっという間の一時間。
15年前にご出演になったNHKの番組を観ると、今より真面目で表情が硬い。今の方が若やいでいる、とご自分で仰る先生。本当にその通り!サンタクロースみたいだ。にこにこされてて。
年齢なんて数字。若作りじゃなく、若々しくいたい。
本を読んだりiPhoneをいじったり。
なんだかあっという間に時間が経つ。
17:00夕食
鮭の美味しさが沁みる。すごく薄味だけど、とても美味しい。噛み締めていただく。
朝食の時の、飲み込みにくさは減った。なにもかもがとても美味しい。ちゃんと手をかけて作られている、美味しいごはん。30分かけて、ゆっくり味わう。
部屋に帰ってお借りした本を読む。これは買って帰って読み直そう。
DVDも新たに3本。なんだか楽しくなってきた。意味もなく。これが絶食療法の効果か。とても穏やかで、のんびりした気分。
そういえば、ジュースだけの三日間、一度もあれが食べたい、飲みたい(アルコール含む)と思わなかった。料理をする映画を観ても、お腹がなるとかたまらなく食べたくなるということもなく。ここに入所したからこそ、だと思う。笹田先生も昼間の講義で仰っていたけれど、ここだとどんな大金持ちでも権力者でも、缶コーヒー一本買えない!正に。
6日間この環境を買ったと思えば、代金は決して高くないと思う。親しい人みんなに勧めたい。
ああ、もっと早く知っていたら、父にも入所を勧めたかった。
23:30
DVDで『キンキーブーツ』を観た。やっぱりこの映画、好きだ。寝よう。